学校図書館と学校司書のしごと
  
 
学校図書館の整備
  
 

メディアの発注・受入・分類

項目求められること現状留意点と課題
発注選定基準
計画性
各校で多少の違いがあるが、選書(選定)委員会やリクエストなどをうけて、学校司書が図書購入リスト案を作成し、起案によって行う。
購入書類の確認と整備、台帳作成(データベース化を含む)、本の装丁までを一括して行う。
各校の教育目標やカリキュラムをふまえた選書や読書支援を行えるよう努める必要がある。
受入生徒たちの読みたい本と生徒に読ませたい本とのバランスを考えていく必要がある。
分類基本として、「日本十進分類法(NDC)」第9版を利用しているが、各校独自の分類を行う部分もある。NDCの改訂に伴う分類の変更をどうして いくのか。
 

目録の作成と配列

求められること現状留意点と課題
コンピュータ化【作成】
目録作成においては、図書館の基本となる件名目録、書名目録、著者目録が必要とされる。ここ近年は、蔵書のデータベース化が進められており、カード目録からコンピュータ検索に対応できるよう努めている。
【配列】
閲覧室の広さ(スペース)の問題などもあり、目録カードの設置ができなくなってきている。
【その他】
コンピュータ化の進度によって、各校の体制の格差が出てきている。
コンピュータ化に伴い、従来の目録カードの作成が減ることで、目録カードの継続と目録カードを使っての検索方法を知らない生徒が増えてくることへの危機感が生じてきている。
管理ソフトの確保、保守をどう行っていくのか。
コンピュータ化を行うにあたっての様々なスキルアップをどう行っていくのか
 

メディアの装備

求められること現状留意点と課題
蔵書管理の徹底 
耐久性
図書資料の装備は、蔵書印、分類ラベル、バーコードラベルの添付とブッカーが基本となっているが、その資料に合わせた形で行う。装備のための予算が必要とされる。
図書資料以外については、予算上の問題もあり、その環境づくりとともに今後の課題となる。
 

レイアウトの実践例


  閲覧室のレイアウトは、生徒たちが
   絵文字:ハート利用しやすいように
   絵文字:ハート本を探しやすいように
   絵文字:ハート親しみやすいように  
       を目指して、それぞれの施設の特徴や利用状況に合わせて工夫しています。
 

二次資料の作成

求められること現状留意点と課題
必要とされる資料の収集学校図書館で必要とされる二次資料には、ブックリストが多く、課題別、教科別などの要望にあわせて、ブックリストを作成している。
コンピュータ化に伴い、一般注記、件名とは異なる学校独自の件名をつけることも可能となってきており、各校で独自の検索項目やリスト作成を迅速に行うことができるようになってきている。
パスファインダーなどの新しい形での資料提供の実施や要望も増えてきている。
利用者、利用目的にあわせて、必要な資料をいかに迅速に作成しくか。
授業や課題研究などの内容に対応したものを作成していくために、より連携を図っていくのか。
二次資料を作成し、それらを有効に活用するための「件名」の検討。(↑受入・分類)
 

二次資料とは

 

 

ファイル資料の作成・配列

求められること現状留意点と課題
必要とされる資料の収集学校図書館で必要とされるものは、新聞記事のほか、パンフレットやリーフレットなどがあげられるが、各校の利用状況や必要性に応じて、収集し、掲示したり、利用の案内を行ったりしている。いかに求められる情報を収集するか、何をどこまで収集するのか。
各校の利用状況、必要とされる資料を把握するために、各教科や司書教諭をはじめとする先生方との連携。
配列、配布方法としては、図書館内だけではなく、図書館以外の利用しやすい場所、目につきやすい場所での配布などを定着させていくのか。(どこに保存し、誰に利用案内を行うかなど)
情報収集や資料整理のためのスキルアップをいかに継続して行っていくのか。
 

メディアの保守・点検・廃棄


  
 
求められること現状留意点と課題
計画性
継続性
廃棄基準
【点検時期】
 蔵書点検は、各校の状況にあわせて、年1回など時期を決めて定期的に行っている。
【点検方法】
 生徒や先生方と一緒に行う場合や学校司書が一人で行う場合もある。
【廃棄】
 廃棄に際しては、全国SLAの廃棄基準や各校独自の廃棄基準を設定している。
点検に伴う閉館時期、期間は、各校の利用状況を踏まえて決定し、同時に、点検に伴う閉館に際しての周囲の理解が必要である。
点検期間中の貸出(未返却を含む)への対応をどうするのか。
蔵書管理のコンピュータ化への移行期の点検をどうするのか、その方法を検討する必要がある。(点検・保守を継続性)
予算や閲覧室、書庫の有無、広さなども考え合わせた上での廃棄基準の検討。
 

施設の維持管理(図書館環境の整備)


求められること現状留意点と課題
生徒たちが自ら進んで学び読書ができる図書館の環境づくり    
 

記帳簿・記録の作成


 
項目求められること現状留意点と課題
図書館日誌持続性図書館日誌を作成している学校では、図書委員の委員会活動として作成している場合が多い。(↓図書委員会活動)記録としてとるに際しての、プライバシーの問題への対応策。
記入内容の検討。 (何のために作成するのか、またその後の利用方法)
予算差引簿計画性予算・会計処理は、図書の発注や受入業務と重なる部分が多く、年度予算のなかで計画的に処理している。統計の必要性やその結果をどう活用するかの検討。
(原簿)継続性蔵書管理の基本となる図書原簿(図書台帳)のほか、除籍簿、備品台帳などがあるが、コンピュータ化に伴って、随時、手書きすることがなくなりつつある。(年度毎にプリントアウトしている学校が多い)コンピュータ化による原簿の必要性や作成する原簿の内容などの検討。
 

統計調査


 
項目求められること現状留意点と課題
貸出統計継続性
利用状況の
       把握
貸出統計は、月間貸出、学年別貸出などがあるが、各校で必要とされる統計を作成している。統計調査の継続性。
統計結果の分析の方法とその活用のしかたの検討。
利用統計入館者数を集計している学校もあるが、入館者数を集計するのは困難なことが多い。(発注の項目と同じ
読書調査継続性
読書状況の
       把握
読書調査については、各校で定期的に行われている。奈良県高図研としては、2004年に初の全県下一斉調査を行った。(2005年第38回近畿大会にて報告済)統計調査としての継続性。
調査内容の検討。(読書調査としてだけでなく、図書館利用調査や教科や学習活動との連携した調査ができるかなど)
司書教諭や各教科の先生方との連携
統計結果の分析の方法とその活用のしかたの検討。(全国調査との比較など)
 

実践例

 

 
奉仕(サービス)
  
 

学校図書館メディアの提供


項目求められること現状留意点と課題
利用者カードの作成円滑な
カウンター業務
個人貸出カードを作成している学校がほとんどである。
貸出カードは、生徒個人が保管(保有)と図書館での一括保管などがある。
個人データの管理方法。
個人カードの作成方法。
図書館管理システムの導入による予算の確保。(保守など)
管理システム導入移行期の検討。
閲覧と貸出利用者が借りたい本をカウンターで迅速に手続きできるように各校で工夫している。(データベース化、図書館管理システムの導入)コンピュータ化に対するスキルアップ。
予約と
リクエスト
継続性【リクエスト】
 各校独自の方法でリクエストを受け、本の購入案作成の資料としている。教科等からのリクエストについては、急ぐ場合もあり、その都度対応することが多い。
【予約】
 日常業務の一つとして行っており、自館に所蔵していない場合は、他校や公共図書館の所蔵確認などを行い、相互貸借または所蔵館を紹介している。
各校の選定基準や予算上、本の選書、購入ができず、借用に時間がかかる場合の利用者への対応をどうするか。
相互貸借における課題。(貸借できない場合、貸借時の運搬費など)
 

情報サービス

項目求められること現状留意点と課題
レファレンス・サービス資料提供
利用案内
カウンターにレファレンス・コーナーを設けたり、学校司書が常にカウンターにいることで、利用者が尋ねやすい環境づくりを心がけている。
年度初めのオリエンテーション時に、図書館の機能の一つとして、レファレンス・サービスについて紹介している。
尋ねることを不得意とする利用者への対応方法。
レファレンス記録の作成
相互貸借における課題(貸借できる資料の範囲、運搬費など)
課題学習時の先生との連携(必要資料の事前把握)
利用者の要望に応じるためのレファレンス力のアップ。
情報検索の支援継続性入学時に図書館オリエンテーションを行い、図書館の利用指導を行う学校が多い。
課題学習等に際して、特定の分野などに関する資料検索方法の説明を行うこともある。
各教科、司書教諭をはじめとする先生方との連携。(必要資料の事前把握)
情報の授業との連携。(情報リテラシーへの課題、インターネット利用との関連)
 

レファレンス・サービス

 

 

書誌サービス

  
 

読書案内



求められること現状留意点と課題
読書へのきっかけづくり・与えられる側から与える側へ・読書支援活動の充実新入生のオリエンテーションや読書会などでの実施が多い。・学校司書が朝の読書のなかで読み聞かせをしている学校もある。
近年では、生徒の進学希望に合わせて実演などのサポートをしている学校もある。(読書会などでの実践のほか、図書委員会活動としての保育園訪問などを行うこともある。)
学校司書部会の研修や活動を通じて、各勤務校以外での実践を行うことも増えてきている。
授業との連携
時間の確保
高校における読書推進活動としての位置づけをどう捉えていくか
学校司書としてのスキルアップ。(求められるときに、求められているものを提供できるために)
学校司書部会としての実践活動を行うにあたって各校、各司書の連携。
 

実践例

 

 

広報活動

項目求められること現状留意点と課題
利用案内、ポスターの作成、掲示図書館情報の提供
学習支援情報の提供・読書支援情報の提供利用者の求める資料の提供
図書館からのお知らせや図書館行事などの案内ポスターや掲示物を作成し、校内に掲示している学校も多い。
図書委員会活動の一つとして生徒が作成している学校もある。
図書館に来ない生徒に対していかにアプローチしていくのか。
教科や学校行事などとの連携。
図書委員会活動との連携。(司書教諭との協働)
提供する内容の検討。
図書館報等による広報活動定期的に、図書館報や新着案内を発行することで、読書や図書館に関心が向くよう工夫している。
職員を対象とした図書館だよりの作成を行っている学校もある。
魅力ある紙面づくり。
掲示、配布方法の検討。
広報誌作成のための技術力のアップ。
ホームページ作成、管理、更新各校のホームページの開設が増えてきたことをうけ、その中でそれぞれの図書館のページの作成の期待も高まってきている。
各校の特色を持たせたホームページの作成も増えてきている。
学校のホームページとの連携。
校内における理解、協力。
ホームページを作成するに際しての方針 の検討と見直し。
定期的な更新。
ホームページを作成するための技術力のアップ。
 

実践例

 

 

機器利用への支援


 
求められること現状留意点と課題
情報センターとしての設置設備として充実している学校はまだ少ない。情報センターとしての設備の充実
 

その他


      
項目現状
教育課程への参画校務分掌として実施している学校が多い。
学校図書館経営計画の立案及び実施校務分掌として、計画・実施している学校が多い。
学校図書館経営計画
読書活動推進計画
学校図書館メディア整備計画
情報・メディアを活用する学び方の指導計画
予算の作成と執行・決算
学校図書館要覧の作成
学校図書館評価
図書館の研修計画の立案及び実施
メディア選択委員会等諸会議の運営定期的に会議を開いたり、選定基準に合わせたりして、学校司書が作成したリストを用いて起案等によって行う場合がある。
メディア選択委員会  
学校図書館運営委員会
校内緒組織との連絡、調整校務分掌として実施している学校が多い。
校外の関係機関との連絡、調整校務分掌として実施している学校が多い。・相互貸借など図書資料に関する窓は、学校司書が行っていることが多い。
奈良県SLAや高等学校図書館研究会との連携、連絡などは、担当者及び学校司書が窓口となっていることが多い。
情報・メディアを活用する学び方の指導の展開利用指導については、新入生のオリエンテーションなどで行うことが多い。
図書室でのインターネットの利用に対しては、独自の利用規程を設けている学校も多い。
利用マナーの指導
情報モラルの育成
メディアの特性と情報収集の指導
学習のまとめと情報発信の指導
学習指導への支援  
指導事例の提供
T・Tとしての授業支援
読書活動の推進 
本の紹介・図書館報などの広報紙を通じて行っていることが多い。
・朝の読書に限らず、毎日、毎週、学期毎など、定期的に取り入れている学校がある。
朝の10分間読書
読後の指導
集会、イベント活動の推進・読書週間には、4月の子ども読書をはさむ期間と秋の読書週間があるが、それぞれの学校でイベントを行ったり、啓発プリントを作成したりするなどを行っている学校も多い。
・読書会を行う時期は、6月頃または秋の読書週間のどちらか、また両方で行う学校が多い。
・内容としても、従来の読書会の形式にとらわれず、読み聞かせや講演会などの様々なかたちで行われている。
読書週間
読書会
図書委員会活動の指導・図書委員の活動としては、日々のカウンター業務の補助や広報紙の作成、読書会などのイベントの参加などがある。